「っ・・・・はぁ・・・」
耳を噛まれ快感が走る。
「声を出したら皆起きてしまうよ。
いや、本当は皆起きてて聞き耳を立てているだけかもしれないな。」
「ぃや・・・」
真っ暗な部屋の片隅で、密かに行われている情事。
友人らが同じ部屋の中で寝息を立てている中、私は彼と交わっていた。
お酒を酌み交わし、冗談を言い合っていた唇で、お互いの唾液を混ぜ合いながらふと思う。
なぜこんな風になっているのだろう・・・?
それは、真っ暗な部屋の片隅で月明かりに照らされながら煙草をふかしている姿に見惚れたから。
他の友人が酔い潰れて寝ている間をこっそりと通り抜け、彼の隣に座ったからだ。
横顔のラインがとても綺麗で、思わず頬に触れると、月光を纏った彼は私に口づけをくれた。
煙草の渋みと彼の匂いが鼻腔をくすぐり、柔らかい彼の唇は魔法のように私を蕩かす。
長いまつげに縁取られた大きくて切れ長の目からはもう逃れられないことを悟る。
大きい手がオフショルダーのロングTシャツの裾から入り込み、胸を揉みしだく。
ふくらみの頂にある蕾を押しつぶすように指で撫で、抓み、捻ると鳥肌が立ち、私は声を押し殺す。
彼は音を立てない様に蕾を舐め、吸い、甘噛みをする。
私は声が漏れない様に指を噛み、彼の背中に爪を立てる。
「ここに座って。」
彼はそう言い、私を彼の膝の上へと誘う。私は彼の足を跨ぎ、膝の上へ座る。
「綺麗な脚。お前の脚・・すごく好き。」
と・・ふくらはぎからゆっくりと撫で上げていく。
くすぐったくて、気持ちよくて、吐息が漏れる。
彼の大きくなったモノが、服を通してでも熱くなっているのがわかる。
「脱いで。」
そう言うと、私を立たせ、デニムのショートパンツを脱がせる。
「Tバックって・・・いやらしい・・・」
そう言いながら、自分もジッパーをおろし、下着と一緒にジーパンをずらす。
大きく熱を湛えた彼自身が私のショーツ越しに当たる。
ショーツは、その役割を果たせていないほど濡れそぼり、蜜壺からとめどなく蜜が溢れだす。
彼は、ショーツをずらし、私の入り口に指を這わせ、指を沈みこませる。
くちゅ・・・
私と彼の服が擦れる音と吐息と、友人たちの寝息しか聞こえない静かな部屋に不釣り合いな
淫靡な水音が響く。
くちゅ・・・ぬちゅ・・・
「ずいぶんとおしゃべりだな。静かにしないと聞こえるよ。」
彼は耳元でそう囁く。
「だ・・・って・・・ぁあん」
私が口を開くと、中に入れた指を掻き回す。
彼は指を抜き、代わりに熱を湛えた彼自身をめり込ませ、私はそれをやすやすと飲み込んでいく。
「動きなよ。」
彼は私の目を見ながら、私は彼の目を見ながら腰を動かす。
「はぁ・・・・はぁ・・・っっぅぅ・・・」
声を出したら気づかれてしまう。声を押し殺しても漏れる吐息が静かに響く。
静かに、ゆっくり、音を立てない様に行われる情事は、激しさを内包し、私を瞬く間に高まらせる。
私の中の奥の奥をなぞるように、抉るように彼が中で動き、私は静かに、何度も果てる。
「お前のその耐えてる表情、すごく綺麗だよ。」
彼はそう囁き、何度も何度も私を串刺しにする。
私の吐息と彼の吐息が混ざり合い
周りの空気が甘く淫らに熱を持ち、密度が濃くなってゆく。
やがて、彼は私の中にすべてを吐き出し、
月明かりに照らされた彼の瞳に映る私は、確かに笑っていた。
真っ暗な部屋の片隅で行われた秘密の情事を・・月だけが見ていた。
Comments
12 ■乳番長さん?
いつも迷うんです・・・MiMiもこういう感じのほうが好きなのですが、もっと直接的なほうが皆様お好きなのかなぁと・・・でも、なんか直接的すぎるとMiMiがおバカさんみたいであんまり好きじゃないのですが・・・
でも直接的なほうが読みやすいのかなぁ・・・
んーーー A=´、`=)ゞ